2015年11月02日

松来未祐さん

 もう10年近く前になるだろうか、深夜アニメをよく見るようになったその折、一本のアニメが始まり、それを見るようになった。「ひだまりスケッチ」という作品だった。
 作品の内容は関係がないので伏せておくとして、そのひだまりスケッチには吉野屋先生というキャラクターがいた。やまぶき高校美術科の教諭としての彼女は、教諭らしからぬ行動や言動を繰り返す、面白い先生だった。一方で、生徒との距離が近く、友達のような関係も築いていた。やはり教諭らしからぬ人であった。そんなキャラになぜか惹かれた。なぜなのだろうかと思い出すと、声が真っ先に思い当る。良いことも悪いことも、全部全部含めて丸く包み込むようなその声に惹かれた。“松来未祐”としっかりと名前を覚えた声優では片手で数えられるほど早い声優だった。
 その頃に、アニラジと呼ばれるラジオもいくつか聴くようになった。ひだまりラジオもその一つだった。パーソナリティは阿澄佳奈さんで、松来さんは時々ゲストとして来ていた。その時の、二人の掛け合いは今でも覚えている。とても仲が良い雰囲気を感じ取ることができた。そして、松来さんのパーソナルなことを知っていった。
 それからも色々なアニメやラジオで松来さんの声を聴くことがあり、そのたびに安心感に包まれていた。不思議なことだが、それは何年経っても変わることのない感覚である。
 ここ数年では、松来さんはいわゆるいじられキャラにもなっていたような気がする。ただ、決して馬鹿にしているわけではない。愛されキャラというかなんというか、近所付き合いのある家族の娘さんが毎日てんやわんやをしているのを見て微笑ましくなっていると言えば一番わかりやすいだろうか。とにかくそれである。
 今年の夏、7月頃に病気療養のために活動を休止するとの発表がされた。しばらくすれば復帰すると思っていたのに、本日、11月2日に、平成27年10月27日に亡くなったとの発表が所属事務所よりあった。すぐに発表しなかった理由についてはいくつかあるだろうが、一番の理由は、10月31日と11月1日の両日にわたって行われた「たまゆらの日2015」を控えていたからであろう。当日に発表をすればどうなるか、想像に難くない。
 一番のショックを受けているのはご家族の方であり、一緒に仕事などをしたことのある声優さんや関係各位の方々であろう。一介のファンである私自身のショックなど、その方々に比べると失礼な気もするが、ショックはショックである。もうあの声での新しい演技を聴くことができない、ラジオでの笑い声を聴くことができない。食べ物を美味しそうに食べている様子をみることもできない。この現実をどう受け止めればいいのかわからない。ただただつらい。

 松来さん。同業の方が結婚したときに話題になっているのは知っているでしょう。でも、あれはからかいでもなんでもないです。そして、最後は松来さん自身の結婚を祝うことであの流れはハッピーエンドになっていたはずなんです。でも、それはもう叶わないことなんでしょうか。だとすれば、残念でなりません。ただ、向こうでは小池徹平似の石油王と捕まえているのだと思います。そして、遅れて来たファンに大きな顔をして紹介するのでしょう。私はやったぞ、と。その日を待ち侘びていることにします。お疲れさまでした。ありがとうございました。
posted by 和泉冴 at 17:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつかは松来さんの結婚を祝えると思っていたのですが……悲しいですね。
Posted by ティリッヒィ at 2015年11月04日 10:41
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